ボルドー プリムール2021 ヴィンテージ予約受付中

「ボルドー・プリムール」とは?

プリムールとは、樽で熟成中のワインを一部先行販売するという、ボルドー独自のシステムです。
ほとんどが長期熟成向きの高級ワインであり、主にヨーロッパでは「ワイン投資」の対象として位置しています。

ボルドー・2021ヴィンテージの特徴

2021年4月、ボルドーでは3年ぶりに高級ワイン業界のプロフェッショナルを迎えて、最新ヴィンテージの春の試飲会が開催されました。
評論家、コメンテーター、ネゴシアンたちによる若いサンプルの「プリムール」がテイスティングされ、全体として、2021年の白ワインは非常によく、ボルドーの赤ワインは、生産量が少なく不均一であると評されました。不揃いの年だったとは言え、出来栄えの良い魅力的なワインも数多く含んでおり、さらにそれが一流のシャトーばかりというわけではなかったところに、「hétérogénéité」(フランス語で「異質性」)を感じられます。

つまり、2021年の特徴は「収量自体がかなり控えめ」であることに加え「ワインによって性質が多様」。
難しい気候が続いた2021年のボルドーにおいて、場合によっては品質にもっとバラつきがあると予想されていたものの、各シャトーがそれぞれのブドウ栽培・醸造の知識の専門性を生かし、品質を保ったことの結果と言えるでしょう。

2021年のボルドーの気候と収量

14月初旬に見舞われた霜害

4月初旬の霜は、2017年4月にボルドーを襲った激しい霜に匹敵するほど、地域の大部分に被害を及ぼしました。特にバルサック、ソーテルヌ、グラーヴ、そして右岸の一部はひどい打撃を受けました。
フランスの農務大臣は「今世紀初頭最大の農学的災害」と発表。ソーヴィニヨンが最も被害を受け、白ワインの生産量に大きく影響しました。

26月後半の大雨

6月の後半に大雨に見舞われたことでベト病が蔓延したことも収穫量が減った一因です。大雨の前の開花期に好天が続いたことにより開花は非常にうまくいきました。
気候的には7月と8月は比較的冷涼でしたが、9月前半は夏の終わりのような暑さが続いたことにより、ブドウの成熟によい影響を与えました。

32021年の収量

2021年の収穫量は畑によってかなりバラつきはあるものの、全体的にかなり低い水準となりました。2021年の収穫量は3億7700万リットルと、2020年に比べて14%減少しています。
また、2011年から2020年までの10年間の平均値である4億8700万リットルに対しても22.5%の減少でした。
希少なヴィンテージとなることは間違いなさそうです。

2021年3月〜10月の降水量と気温のグラフ

2021年3月〜10月の降水量と気温のグラフ

※青の棒グラフ:降雨量(㎜)/オレンジの幅:最高気温と最低気温の幅
 赤の線グラフ:平均気温

2006-2021年ボルドーワイン生産量のグラフ

2006-2021年ボルドーワイン生産量のグラフ

※緑が収量(100万ℓ)/赤がブドウ畑の面積(1000ha)

ボルドーのぶどう畑

出典Liv-ex,"En Primeur Report ? Bordeaux 2021: Another chance to energise the market" https://www.liv-ex.com/2022/04/en-primeur-report-bordeaux-2021-another-chance-energise-market/(2022-6-9)
Liv-ex,https://www.liv-ex.com/2022/06/en-primeur-closing-report-bordeaux-2021-predictable-chaos/"En Primeur closing report ? ‘Bordeaux 2021: Predictable chaos’" (2022-08-03)
https://www.liv-ex.com/2022/05/bordeaux-2021-weather-crop-report/ (2022-08-03)

ワインの製造工程とプリムールの販売時期

2019年ヴィンテージのボルドーワインの場合、2019年の秋に収穫したブドウは、各シャトーで圧搾・発酵・熟成を経たあとに木樽に入れてさらに約1年間熟成されます。
収穫したワインが市場に出るのは、収穫の約3年後の2022年春~夏頃。プリムールはその通常販売の時期に先駆けて、木樽で熟成させている途中で売り出されているものです。

高価なボルドーワインは、長期熟成を経て味わい深く、年月が経つとその市場価格は上昇する傾向にあります。

プリムールでボルドーワインを買うということは、一番早く、安い段階で価値のあるワインを購入できるということ。そのワインはどんどん価値を高めていくでしょう。

まだ市場に商品として売り出されていないワインを買うという、新しい経験をしてみませんか?

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ヴィンテージワインの魅力

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ヨーロッパで伝統的な「ワイン投資」とは?

ご存知のとおり投資には、株式や債券などの伝統的資産を対象とした投資と、不動産やオプション取引のような伝統的資産以外を対象としたオルタナティブ投資があります。
オルタナティブ投資の中でも商品先物市場で取引されている金やプラチナ、穀物など、商品に投資するコモディティ投資があり、ワインもそのうちのひとつに含まれます。
日本ではあまりなじみがありませんが、株式や債券のように金融市場の影響を受けることがなく、一般的な金融資産とは異なる値動きをするため、分散投資、いわばリスクヘッジに有効な方法として、ヨーロッパの伝統的な投資のひとつとなっています。

ボルドーワイン 5大シャトーの平均価格推移

※本記事はワインの投資目的による購買を推奨する意図はございません。

世界の約4分の1の富裕層がワインコレクター

2018年、サザビーズのオークションで、1945年ヴィンテージのロマネコンティが1本558,000ドルで落札。
グラス1杯で1,000万円相当の価格です。また、その年ジュネーヴのオークションでは、故アンリ・ジャイエ氏のワインが総額3,000万ユーロ(40億円相当)で落札されました。
このように近年、一部のワインは価値の推移のポジティブな側面が注目されており、世界の富裕層の熱い視線がボルドープリムールに注がれているというのも頷けます。
アメリカのワイン経済ジャーナル「American Association of Wine Economists」によると、「世界の4分の1の富裕層がワインコレクターであり、資産の2%をワインで保有していると推測される」としています。(※3)

(※2)(※3)出所:「金融市場とパッション投資〜ワインのケース〜」三菱UFJモルガン・スタンレーPB証券株式会社作成

ワイン投資は楽しみながら

ワインは株のように流動的に価格が変動するということはないため、短期的な利益を見込めるわけではありません。
特に投資の対象となるようなファインワインには「飲み頃」が存在し、その見極めは難しくもあります。ですので、ワイン投資は、先に述べたように、資産の分散や長期投資として考えるのが良いでしょう。グレートヴィンテージのもの、生産量が少なく希少性のあるものは、需要が高まり値上がりも期待できます。
しかしそれよりも「ワインの飲み頃を待つ」、それが最大の魅力。ご自身で購入したとっておきのヴィンテージワインとして、好きな時に飲めるのが、何よりもの楽しみです。ワインは生き物ですから、ぜひここぞ!というタイミングまで熟成を待ちましょう。カドがとれ、まろやかに、そして複雑で繊細に変化したワインをじっくりと楽しみたいものですね。

ワイン投資は楽しみながら