「原酒焼酎」とは?
皆様のなかで、焼酎のアルコール度数は、何度くらいのイメージでしょうか?
「25度か20度でしょう」と思った方が多いのではないでしょうか。
大正解です。現在流通している多くの芋焼酎、麦焼酎、米焼酎などは、25度または20度です。
ただし、実は蒸留したての焼酎の度数は、36度以上あります。
この蒸留したての焼酎に「割り水(水を加えて度数の調整を行う工程)」を実施することなく、そのまま瓶詰めしたものが「原酒焼酎」です。
「原酒焼酎」の魅力とは?
原酒焼酎の特徴は、なんと言ってもその濃厚な風味。一般にお酒は度数が高くなればなるほど、豊かな香味を保つことができると言われています。
20度や25度では感じられなかった、甘さや奥行きのある香りも、原酒焼酎ではよりわかりやすく楽しむことができるのです。
また、原酒焼酎のもう一つの魅力は、熟成。原酒焼酎のなかには、高い度数のもつ荒々しさや強さを打ち出したものもありますが、近年では、味わいを落ち着かせたり樽の風味を抽出したりするため、長期熟成を行って製品化されています。そうすることで、奥行きのある味わいが生まれ、割って飲むだけでなく、ウイスキーのようにストレートで飲むにも適したお酒になります。
近年は日本人全般が高度数のお酒に慣れ、濃厚な味わいを美味しく飲めるようになっています。
こういう状況のもと、焼酎製造メーカーも国内での市場拡大をもとめ、高度数・長期熟成の焼酎をリリースし始めたのではないでしょうか。
これから焼酎という日本のお酒を世界に発信するためにも、「原酒焼酎」は非常に多くの可能性を秘めています。
焼酎を楽しむならぜひ、「原酒」も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?