女性が審査する国際的なワインコンペティションとして2014年からスタートしたサクラアワード。
「家庭料理に合うワインを探す」「ワインの消費拡大」「ワイン業界で働く女性の活躍を促す」を目標に掲げています。規模・知名度も年々高まり、アジア最大級のワインコンペティションにまで成長を遂げています!
気になる受賞アイテムや、例年とは違った状況の中で行われた今年の審査会の様子などを一挙にご紹介します!
ワインの消費傾向
ワインの消費傾向
コロナ禍におけるワインの消費傾向は、やはり家飲みが中心です。
近年は、コロナ禍の影響相まって、ネットショッピングが増加傾向にあります。欧州のワイン消費量はかなり減少してしまったようですが、日本では家庭におけるワイン消費量は増えており、日本のワイン市場に世界が注目しているそうです。
すでにアジア最大級のワイン審査会であるサクラアワードは、今年も世界的に注目されていると言っても過言ではないでしょう。
サクラアワードとは
女性が審査する国際的なワインコンペティションとして2021年で8回目を迎えたサクラアワード。今回このような状況にありながらサクラアワードは32か国から過去最多である4,562アイテムのエントリーとなりました。
過去7回の審査会で選ばれた受賞ワインは国内にとどまらず、世界からも高い評価を受けることになり、日本女性審査員のテイスティング能力の高さが認められたことによるものと自負しております。特別賞のワインと料理の組み合わせに関しては「家庭料理に合うワイン」として国内の流通からも高い評価をいただいております。
審査責任者 田辺由美氏
受賞メダルについて
サクラアワード受賞アイテムには、それぞれの賞に応じた「メダルシール」が貼られます。「サクラアワードのお墨付き!」であるこの目印を、ワイン選びの1つの基準として、ぜひご参考にしてください。
サクラアワードでは得点数でダブルゴールド、ゴールド、シルバーを決定します。さらにダブルゴールドの受賞ワインの中からダイヤモンドトロフィーが決定されます。
今回の受賞数は全エントリー数の49%、ダイヤモンドトロフィーは全体の1%となる58アイテムが受賞しています。
今年のサクラアワードの様子
今年のサクラアワードは、万全のコロナ対策が敷かれる中、執り行われました。
東京・大阪2箇所での審査会実施
これまでの審査会は、東京会場1箇所のみで行われていましたが、地方から来る審査員も多くいたため、今年は大阪でも実施することで、多くの人に参加いただけるように配慮した上で行われました。
授賞式について
毎年執り行っていた授賞式は、残念ながら中止になってしまいました。毎年ダイヤモンドトロフィー受賞と特別賞グランプリに授与される「木曽漆器」を、今年は主催者である田辺氏自らが届けるそうです。
ダイヤモンドトロフィーと特別賞グランプリに贈られる木曽漆器のトロフィーは1つ1つ手作業で丁寧に造られたもの。木曽漆器は長野県塩尻市とその周辺でつくられ、長く使用するほど温もりのある艶が増し、堅牢になっていくのが特徴です。
エントリー数推移
今年のサクラアワードには4,562アイテムがエントリー。コロナ禍での開催でしたが、エントリー数は昨年より増え、サクラワインアワードへの注目度が伺えます。
様々なカテゴリー別に設けた特別賞があります。
日本市場で伸びて欲しい新ジャンルのものや、掘り起こして再評価したい「これから飲みたい品種賞」など、サクラアワード特有の賞と言えます。
また、そのほかに、「女性ワインメーカー賞」、和食やアジア料理に合うワイン賞として「寿司」や「すき焼き」に合うワインなどが選ばれています。